『アンチノイズ』 文庫本

騒音測定の仕事をしている。
「ぼく」が出会った意外な音。
その音たちを追って音の地図を作り始めたぼく、調律師郁夫。
恋人のフミとは同棲中だが、最近はキスも拒まれうまくいっていない。
そんなわけで盗聴マニアのテレクラ嬢マリコと良く会っている。
見えない音をかたちに表すのが趣味のぼくは、ある日ふとした盗聴をきっかけにフミを疑い始めてしまった―。
聞こえているのに聞き分けられない、愛しているのにつかまえられない。
都市に潜む声と恋を描く新鮮な長編。
第9回三島由紀夫賞候補作。

初出誌/本書は「新潮(新潮社)」1995年6月号に掲載された『音の地図』(170枚)に、原稿150枚を加筆し、改稿改題したものである。
本作品は1996年1月、新潮社より刊行された。

新潮文庫/1999年3月  小説

価格:¥420(税込)
ISBN :4-10-136125-8
形態:231ページ/文庫判